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ストラトス

ディーノ246と同じエンジンを積むランチャ・ストラトスは、短いホイールベースを生かしコーナリングマシーンの称号を受けています。ただし、短いホイールベースが災いして高速域の直進安定性が乏しいと雑誌に書かれていました。まだ免許を取り立ての頃の私は、本に書かれている事を鵜呑みにして、ストラトスを諸刃の刃の様に思っていました。初めて乗ったGr4仕様のストラトスは、確かにオーバーステアのコーナリングマシーンでした。リアに履いた極太の345/35−15のP7を面白い様に振り出して走る事が出来ました。ピロボールで固められた足は、路面の小さな凸凹でも車体を軋ませ、数プライしかないFRPで造られた前後のカウルとドア等はシワの様に塗装に無数のひび割れを起こしました。オリジナルよりも前後トレッドが異様に拡げられ、ホイールベースに対してのトレッド比は、更に直進安定性を悪くする方向になっていますが、これが180キロ以上で手でハンドルを支えなくても、真っ直ぐに走るのです。「誰が直進安定性が悪い・・・」って言ったのは。私の乗ったストラトスは抜群の安定性を保ってましたよ。ストラトスの欠点は、フロントタイヤが働いていない事だけです。
その証拠にはリアタイヤの寿命がフロントタイヤに比べて倍以上短い事からも解ります。リアが重いのでリアタイヤに負担が掛かっている以上にタイヤが減ります。カウンタックと同じくマルチェロ・ガンディーニさんのデザインのストラトス(成層圏)は、その名の通り運転していると宇宙船に乗っている様な異質な感覚に襲われます・・・。でも格好良かったよな、アリタリアカラーのストラトス・・・。

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